コリアンダー(学名:Coriandrum sativum)は、広く利用されるハーブで、料理や薬用として世界中で愛されています。
セリ科コエンドロ属の一年草です。
日本においては、英語由来のコリアンダーのほか、和名のコエンドロ、タイ語由来のパクチー、中国語由来のシャンツァイなどと呼ばれています。
クセのある香りと風味があり、古くからタイや中国など世界各地で広く食用(野菜および香辛料)とされています。
【概要】
芳香のある葉、種子、そして若い植物の根が使用されます。
葉は一般的に「コリアンダーリーフ」として知られ、種子は「コリアンダーシード」と呼ばれます。
このハーブは地中海地域原産であり、アジア、アフリカ、アメリカなどでも栽培されています。
【成分】
●揮発性オイル:リナロール、アルファピネン、ゲラニオールなどが含まれていて、鎮静、抗不安、抗炎症、消化促進などの作用があります。
●アントシアニン:植物の色を与える色素で、抗酸化作用があります。
●フェノール酸:抗酸化作用があります。
【効能】
消化促進:リナロールとゲラニオールという精油成分が胃腸の動きを活発にし、消化を促進します。
抗酸化作用:フェノール酸やアントシアニンが活性酸素を除去し、細胞を保護します。
抗炎症作用:リナロールなどの成分が炎症を緩和します。
利尿作用:尿を増やす効果があります。
鎮痛作用:頭痛や筋肉痛の軽減に効果があります。
【飲み方・食べ方】
生の葉をサラダに加える。
蒸し料理やスープに葉を加える。
コリアンダーシードを乾燥させてスパイスとして利用する。
ティーとして飲用する(コリアンダーシードを煮出す)。