リコリス(Licorice)は、別名 甘草(かんぞう)ともいわれます。
マメ科に属する植物で、主に根を利用します。
この植物は主にアジアとヨーロッパに自生しています。
リコリスの根は甘味を持っており、独特の風味があります。
【概要】
砂糖の50倍の甘さを持つ植物で、伝統的には医療や料理に使用されています。
中国ではのどの痛みや喘息、胃や十二指腸の潰瘍に用いられてきました。
外用でも、皮膚炎、やけど、口内炎、およびニキビなどに広く利用されてきています。
【成分】
●グリチルリチン酸(Glycyrrhizin):リコリスの根の主要な成分で、甘味を与えます。
ただし、大量に摂取すると血圧を上昇させる可能性があります。
●フラボノイド:抗酸化物質であり、抗炎症作用があります。
●クマリン:血液をサラサラにする効果があるとされています。
●カルボハイドラート:エネルギー源として利用されます。
【効能】
抗炎症作用:フラボノイドやその他の成分により、炎症を和らげる効果があります。
咳止め:咳を和らげ、気管支を落ち着かせる効果があるとされています。
免疫強化:抗酸化作用が免疫機能をサポートする可能性があります。
肝臓機能を高める:主成分のグリチルリチンが肝臓でグルクロン酸に代謝されるため、グルコースからグルクロン酸を作る手間が省く役割があります。
リラクゼーション効果:心を落ち着かせ、身体・感情両面をリラックスさせる鎮静作用があります。
【飲み方】
リコリスティー
乾燥したリコリスの根を使ったお茶です。
お湯に漬けて、煮出してから飲みます。
咳やのどの痛みを和らげるために利用されます。
ブレンドハーブティーにすると飲みやすいです。
【注意事項】
血圧上昇: 過剰な摂取は血圧を上昇させる可能性があります。
妊娠中の摂取: 妊娠中は避けてください。
持病のある方: 既存の健康状態や薬物治療によっては避けるべき場合があります。
医師に相談してください。