『ジャーマンカモミールとローマンカモミール』 

カモミールとてんとう虫|ヴィーナース(venurseherbs)
カモミールとてんとう虫|ヴィーナース(venurseherbs)

カモミールには1年草のジャーマンカモミールと多年草のローマンカモミールがあります。
お茶の場合は、ローマンは少し苦味があるので、甘い香りのジャーマンが好まれます。
精油は香り成分がギュッと濃縮することや、水蒸気蒸留法という製造過程で熱や水を使うことから、ハーブ自体の香りの印象が変わりますが、ジャーマンほど変わるのも面白い現象です。
その理由は、マトリシンという成分が蒸留する過程でカマズレンになることで、香りが薬のようになり、色はインクのような深い青になります。
この特徴があるため、アロマテラピーの試験によく出題されます。

カモミールにはカマメロサイドという成分があり、抗糖化作用があります。
糖化とは、ひとことで言うと「身体の焦げ」です。
程よく焼かれたステーキを思い浮かべてください。
生の時は、柔らかく弾力があり血色の良い状態だったものが、焼くことで、こんがりと芳しくなるけど肉は弾力が減り固くなります。
それが糖化です。
そして、それが自分の体でおこっていると想像すると怖いことです。
糖化とは、タンパク質が糖と結合することです。
ですから、血糖値が高めの場合は、糖化する可能性も高くなります。
桑茶には、糖の吸収を抑える働きがあるので、桑茶とカモミールのブレンドティーも面白いかもしれません。

カモミールは、花の部分を使用します。
摘む際には、指の間に花を挟み、そっと引き上げて摘みます。
摘み取ったばかりの時は、フレッシュハーブティーやシロップにします。
ケーキやクッキーに使っても、美味しく甘い香りが引き立ちます。
たくさん採れた時は、ドライにして保存します。
ドライにしたら、インフィーズドオイルも作りましょう。
自然な甘い香りと優しい色の抽出油ができます。
精油では出せない香りなので、大好きです。
眠れない時は、ミルクティーもお薦めです。
カモミールとミルクの香りで、ゆったりと幸せな気持ちになり、きっといい夢がみられるはずです。
カモミールは、いろんな表情と楽しみ方があり、紀元前からたくさんの人々を癒してきた薬草なのもうなずけますね。

ジャーマンカモミールティー
https://www.venurse.net/category/item/herb-list/chamo

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