チェストベリーは、ヨーロッパ原産の落葉低木で、別名「モンクズペッパー」とも呼ばれます。
このハーブは、古代から中世にかけてさまざまな健康上の問題に対処するために使用されてきました。
【概要】
ホルモン中枢である脳下垂体に直接作用し、黄体形成ホルモンの分泌を増加させ、卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制します。
これによって黄体の機能不全による月経過多や乳房の張り、水分滞留などの症状を緩和し、整理時のニキビや口唇の疱疹、ひざのむくみなどにも用いられます。
【成分】
●イリドイド配糖体(アウクピン、アグヌシド)
●精油(1,8-シネオールなど)
●フィトステロール:ホルモンバランスを調整するのに役立つ可能性があります。
●フラボノイド:抗酸化作用があり、炎症を軽減する可能性があります。
【効能】
女性ホルモンの調整:PMS(月経前症候群)や月経不順、更年期症状の緩和に役立つとされています。
生殖能力の改善:不妊症治療においてホルモンバランスを改善し、卵子の品質を向上させる可能性があります。
乳腺の健康:乳腺の過剰な成長を抑制し、乳腺疾患の予防に寄与する可能性があります。
女性ホルモン様作用ではなく、ホルモンを分泌する機能を調整する作用(右ページ MECHANISM 参照)をもつため極めて安全性が高いのもチェストベリーの特徴ですが、妊娠中の人や経口避妊薬、向精神薬等を服用中の人は使用に注意が必要です。
【 飲み方】
サプリメント
通常、1日1回、食事と一緒に摂取します。
製品のラベルに記載された使用方法に従ってください。
ハーブティー
チェストベリーの乾燥した果実を使用してティーを作ることができます。
約1〜2グラムのチェストベリーを約200mlのお湯に浸し、5〜10分間煮出して飲みます。
通常、1日2回から3回程度摂取します。