レモンバームは、シソ科の多年生のハーブで広く利用される多年草です。
古代キリシア・ローマの時代から価値あるメディカルハーブとして重視されてきました。
レモンバームは心身のデリケートな状態を穏やかに調整するところにその特徴があります。
【概要】
レモンバーム(学名: Melissa officinalis)は、淡いレモンの香りが特徴であり、その名前もレモンの香りを意味します。
ガーデニングやハーブティーとして人気がありますが、強い抗菌力も有しているため薬用としても利用されます。
レモンバームの主成分は精油成分(シトラール、シトロネラールなど)、タンニン類、フェノール類(ロスマリン酸、カフェ酸)などで構成され、精神の高ぶりを鎮めたり、頭痛や腹痛などをやわらげたりする働きがあります。
最近は、ロスマリン酸が認知症改善に効果があることがわかり、注目されています。
【成分】
●シトロネラール:レモンバームの主要な成分であり、その特有のレモンの香りをもたらします。
●ロズマリン酸:レモンバームに含まれるフェノール性化合物であり、鎮静作用や抗ウイルス作用があるとされています。
●エリオシトリン:血清脂質への効果が示唆されています。
【効能】
睡眠とリラックス:レモンバームは鎮静作用があり、不眠症やストレスによる不安を和らげる効果があり、質の良い睡眠を促すことができます。
消化促進:レモンバームは胃の不快感や消化不良の緩和に役立ちます。腸内の痙攣を緩和し、消化器系の緊張を緩めることが報告されています。
抗ウイルスと免疫促進:抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザの症状を緩和することができます。
免疫システムの活性化をサポートし、免疫機能を向上させる効果も報告されています。
抗酸化作用:レモンバームに含まれるカフェイン酸誘導体は、強力な抗酸化作用を持ちます。
体内の活性酸素を除去し、細胞の酸化ストレスを軽減する効果があります。
口内の健康維持:口臭や口内炎の緩和に役立ちます。
抗菌作用があり、口腔内の細菌の成長を抑制することが報告されています。
【飲み方】
ハーブティー
レモンバームをできるだけ細かくちぎったり、ハサミで切ったりするとお湯に触れる面積が増えるため、ハーブの成分や香りを効率よく抽出できます。